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マル虫絵日記

イラストレーター マルヤマ ジュンのブログ

王様は不自由

どうも、民2の僕です。


最近では、つかまり立ちが出来るようになったため、ベビーベッドの上から、民(注:僕と嫁さん)を見下ろすのが息子くんの日課のようです。
昔のお金持ちや権力者は、高い所から民衆を見下ろすことで、己の力の影響力に酔いしれたといいますが、息子くんもベビーベッドの上から、僕ら夫婦を見下ろして、己の影響力に酔いしれているのかもしれないです。
なので、つかまり立ちして、とても上機嫌の息子くんです。
が、しかし、そんな息子くんも見落とす重大な欠点がありました。


そうなのです。
多くの歴史が語るように、往々にして王様は不自由なのです。
高い所からの目線に上機嫌な息子くんだったのですが、それはどうやら見下ろす相手がいるからこそでした。
僕らが、夕飯の仕度などで離れてしまえば、息子くんはベビーベッドという檻の中に閉じ込められた不自由な王様でしかないのです。
それに気づいた時の息子くんの、「あっ、ちょっと、行っちゃうの」というような、切ない顔も、かわいいのです。
でも、そのまま置いていくと泣いてしまうので、すぐにベビーベッドの外に出してあげるのですが。


我が家の王様である息子くんは、ハイハイとつかまり立ちを駆使して、自由に家の中を駆け回っております。