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マル虫絵日記

イラストレーター マルヤマ ジュンのブログ

満員御礼

先週の日曜日、行徳の五ヶ町の祭礼に合わせて行った『行徳の建築のみかた講座』についてです。



マップも完成し、参加者も定員いっぱいの30名で迎えた当日は、午前中の雨が嘘のように晴れて、青空の下でまち歩きを行うことが出来ました。



今回のまち歩きは、行徳に残る歴史ある建物を巡るものですが、ただ建物を見て歩くのではなく、地元の伝統木造建築を手がけ、また行徳の建物について独自に研究している大屋工務店の大屋好成さんに、行徳のまちのつくりや建物の特徴などを解説していただきながら建物を見るという内容で行いました。
そして、幾つかの建物については、所有者さんのご協力によって、建物の中も見せていただきました。建物の多くは、今も現役で住まいとして使われているため、部屋の中へズカズカ入るというわけにはいきませんが、それでも普段は外からしか眺められない建物を、敷地の中に入り、間近に部屋を眺められるというのは、とても貴重な事でした。
今回、中を見せていただいた建物を紹介します。

妙典にある事務所兼住宅です。築80年前後で、所有者さんも大事に建物を使い、また改修時も当時の姿を壊さないように気をつけています。このイラストは正面ですが、建物の横の路地からはいる母屋への玄関の雰囲気はとても素敵です。

行徳街道沿いの酒屋さんです。建物の作りも非常に良いですが、細長い敷地の建物の裏には蔵もあり、旧江戸川からの船運による荷物の搬入が行われていたということが分かる建物配置が色濃く残っています。僕の作った『行徳のぐるり建物マップ』を他の人にも紹介したいと言ってくださり、酒屋の女将さんには、マップを5つも購入していただきました。本当にありがとうございました。

行徳でもっとも有名な建物かもしれないです。格子の美しい建物です。この建物に住んでいる方は、僕が学生の頃からまちづくりの色々な場面でお世話になっており、2年前には建物をお借りしてイラストの個展をさせていただいたこともあります。今回、マップと一緒に、この建物のイラストを小さい額に入れた物をプレゼントしたところ、とても喜んでいただき、なぜか額の裏にサインまでお願いされました。(いや〜、恥ずかしかったです)

まち歩きのゴールとした建物です。もともとは行徳のお神輿屋さんの建物でしたが、今は市川市が買い取って所有しています。建物の中で、まち歩きの最後の質問会やアンケートなどを行わせていただきました。


また、イラストにはしていなかったのですが、江戸時代ごろからあるといわれる建物を急遽見せていただけることにもなり、終始とても楽しいまち歩きになったと思います。
僕自身も行徳の新たな発見があったり、新たな建物所有者とのつながりが出来たり、とてもよかったです。


とりあえずは、準備などでドタバタしたので、ちょっと休んで、また今後の活動につなげていきたいなと思います。
多くの参加者の皆さま、建物所有者の皆さま、また関係者の皆さま、どうもありがとうございました。