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マル虫絵日記

イラストレーター マルヤマ ジュンのブログ

激戦区

こんなに長い時間並んだのは、人生初の僕です。


我が家の息子くんも、もうすぐ1歳になります。
そして嫁さんの職場復帰もカウントダウンが始まっています。
息子くんの4月からの保育園入園に向けて、色々と手続きに最近の嫁さんは忙しそうです。
我が家は、諸事情により認可園への入所は難しいため、4月から横浜保育室(東京都でいうところの認定保育園)に入所を考えています。


しかし、我が家の住むところは、全国の中でも待機児童数がとても多く、横浜保育室でも入所が困難な状況です。


そして、先日、我が家の近くの、その横浜保育室の入所受付がありました。
その横浜保育室は、朝の11時に入所の受付が開始されるのですが、なんと先着順によって入所が決定するとのこと!!
待機児童が多い我が家の住む地区では、その受付に前の日から順番待ちで、親(主にパパ)が並ぶのが定例化しているらしいのです。
そのため、僕も前日の夜の8時に、ドカジャンを着込んで、保育園の前に行くと、すでに6人ほどが並んでいました。
早い人は夜の7時には来ていたそうです。




そして、8時に並んだ僕は、ただひたすらに、保育園の前の道路で夜が明けるのを待ちました。
並んでいる人達は皆防寒着に身を包み、本を読んだり、パソコンをしたり、寝袋持参で寝ていたりと、多種多様な待ち時間の消費をしている様子が見られました。


結局、僕は夜の8時から朝の5時まで並び、朝早くから来ていただいた嫁さんのお父さんと交代して家に帰りました。
合計9時間も屋外で並んだのは初めてです。たぶん、これまでの最長はディズニーランドの3時間とかだと思うので、一気に6時間も記録更新しました。


早くから並んだ甲斐があったのか、我が家は入所のキャンセル待ち1番目になりました。僕が来た時に、すでに並んでいる人が入所決定ということですね。




それにしても、共働きの家族が子育てをするには、子供を保育園に入れることが必須になるわけですが、その入所に先着順で、しかも仕事を休んでまで並ばせるというのは、いかがなものでしょう。
待機児童の問題については、僕も働いているころに、保育園の設計に関わるたびに耳にしてきましたが、今回のことで実感として問題の大きさを感じることが出来ました。
子供を育てるという事は、これからの未来を担う人を育てるという事でもあります。
働きながら子育てをする家族を支援するためにも、保育園の拡充と産休・育休などの制度の充実は、国としてもこれまで以上に考える必要があるのでしょう。