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マル虫絵日記

イラストレーター マルヤマ ジュンのブログ

猫と路地


一年前くらいに描いたイラストです。


映画「コクリコ坂から」を見ました。
うん。いい映画です。
時代設定が昭和30年代後半であり、横浜の方で海の近くの住宅街ということもあり、僕の好きな木造建築がたくさん出てきました。
そういった背景や内容の主軸となるカルチェラタンという建物の細部に至るまで細かく、とても丁寧に描かれていて、よかったです。
この映画では、その建物の保存か建て替えかが一つの重要なポイントになっているのですが、保存に向けての進み方が、今行徳でやっている古い建物の価値の見直しなどと重なる部分が多くて、よい勉強にもなりました。




映画を見ていて思ったことが、僕がイラストや建築を通じて表現したいもの(目指したいもの)は、歴史的な経緯の中で建てられ今に残る建物と、これから人が住み続けていくまちとが、お互いに無理なく共存していけるには、ということでした。
無理なくというと、言葉が少し違う気もしますが、つまりは、古くても価値ある建物(住み手にもまちの景観資源としても)を、古いからもうダメねにしないで、そんな建物も含めて一緒にまちを形作っていき、まちの魅力を高めましょうということです。
古い建物を残すだけでもダメだし、新しい物のみを使ってドンドン作り続けるのもダメで、大事なものを残しながら作っていきましょう。
その大事なものが何であるかを見つけるためにイラストや建築を活用しようということなのだと思います。



うーーん。今日はずいぶん真面目な話になってしまいました。
ということで、色々と、これから描いてみたい絵が見えてきましたという事です。
うまく描けるといいなー。