ちょっと、むかしむかし、浦島太郎という若者がおりました。
ある釣りの帰り、浦島太郎が海岸を歩いていると。
「オラオラ。」
「ノロノロ歩いてんじゃねー。」
若者たちが小さなカメをいじめています。
それを木陰から見た浦島太郎は、
(あんな小さなカメをいじめるなんて、なんてヤツらだ。よーし、一言注意してやろう。)
「おい、君たち弱い者いじめはやめなさーい。」
しかし、浦島太郎はちょっとむかしの若者なので、声が小さくボソッと話すのでいじめっ子の若者には全然聞こえませんでした。
「おまえらー、卑怯だぞー。」
「おれが本気になれば、おまえらなんかー。」
いじめっ子の若者A:「ん、何か聞こえたか?」
浦島太郎:「ひいっ。いえ、…何でも…ありません…。」
結局、浦島太郎は木の陰から見ている事しか出来ませんでした。
(この海岸通らなきゃ家には帰れないんだよなー。困ったなー。)
おしまいおしまい。
教訓
若者は見て見ぬふりをする前に、見えていないものがいっぱいある。
今回のお話も特に深い意味はありません。教訓も教訓ではないです。
早くもネタ切れのため次回は最終回「かぐや姫」です。
おしまいおしまい。